サマータイムになるまで【後編】
前編はこちら
サマータイムになるまで【前編】 - サマータイム ナンパ記録
-------------------
「いきなりすみません。もしかして、さっきのはナンパですか?」
『 え?まあ、はい』
「ナンパスポットと聞いて初めて来たのですが、本当にナンパしてて、しかも成功するなんてすごいです」
『ここは有名なところですからね。LINE交換しただけなので、大したことではないですよ』
(知らない人に話しかけて、しかもかわいい方と連絡先交換してるのに、大したことない・・・だと・・・)
会話の中でナンパ用語やクラスタという存在、そして、僕愛なるものを教えてもらう
『じゃあ、少し一緒にコンビナンパしましょうか』
「え!いいんですか?足引っ張るかもしれませんが、よろしくお願いします」
『私が最初に女の子に声かけるので、後から入って来てください』
店の前でメニューを眺めている2人組を発見
颯爽と声をかけに行ったのでついていく
自然な感じで話し掛けてるのを後ろで聞きながら、途中で会話に混ぜてもらう
トントン拍子で話は進み4人でHUBに行くことになった
初のHUB・・・
システムも何もわからないので、ただただ流れに身を任せる
初めて来たナンパスポットで、初めて会った男とナンパをして、初めての店で、初めて会った女と飲んでいる
(こんな世界が現実にあったのか…)
最初は4人で話していたのに、いつの間にか男女ペアで話す形になっている
・・・話題が出てこない
それでも何とか当たり障りのない話をして、気がつけば声をかけてから90分ほど経過していた
4人でHUBを出て駅方面へ歩いていく
1人の女の子とLINEを交換して、女の子たちは改札へと消えて行った
『LINE交換出来て良かったですね!』
「本当にありがとうございました!まさか、ナンパしてそのまま女の子と飲めるとは思わなかったです。でも、本当に俺だけLINE交換して良かったのですか?」
『今回は俺が主役ではなかったので、良いですよ。たまたま運が良くて連れ出せました。Twitterは○○でやってるので、始めたらフォローして下さいね』
そう言い残して○○さんは夜の闇へ
一人になり少し冷静になってきたが、まだ興奮が冷めきっていない
スマホには新しくLINEに追加された女の子からメッセージが届いていた
ーーーーーーー 数日後 ーーーーーーー
「これがTwitterか。
えーと・・・登録名が必要なのか・・・」
「今の季節は夏だし、サマータイムでいいか」
話しかけるという選択肢を選んだことで『サマータイム』が誕生した
あのタイミングで話しかけていなかったら、ナンパを始めていたとしてもサマータイムではなかったかもしれない
話しかけた人が○○さんのように優しく対応してくれてなければ、ナンパを始めていなかったかもしれない
ちなみに○○さんとは今も合流したりして仲良くさせてもらっています。
P.S.
このときLINE交換した女の子とは2回アポを組んだが、ハンドテスト通過のみで負けている